Rancherのメンテナンスに使用するコマンド

RancherではGUIでDockerコンテナを管理できますが、メンテナンスのためにコマンドラインからの操作が必要になることがあります。Rancherのメンテナンスに使うコマンドをまとめました。

雑記

Rancherの更新

動作中のRancherのコンテナIDを確認

docker ps | grep rancher/rancher:

Rancherが動作中であればコンテナの情報が表示されます。1列目の文字列がコンテナIDです。

Rancherのコンテナを停止

docker stop $CONTAINER_ID
  • $CONTAINER_ID: RancherのコンテナID

RancherイメージのPull

stableなどの再利用されるタグを使用する場合、既存のイメージが使用されないように最新のイメージを取得します。 タグに明示的にバージョンを指定する場合、自動的にイメージが取得されるので事前にPullするかどうかは任意です。

docker pull rancher/rancher:$TAG
  • $TAG: Rancherイメージのタグ

Rancherの再実行

Rancherを再実行します。コマンドは更新前に実行したものと基本的に同じです。 イメージのタグは必要に応じて変更します。

未使用のデータを削除

コンテナを運用していると、使わなくなったバージョンのDockerイメージなどのデータが溜まりディスクを消費します。 次のコマンドで不要なデータを削除することができます。

Dockerイメージの情報を確認

次のコマンドでローカルに保存されているDockerイメージの情報を確認できます。

docker images

不要なイメージは、例えば次のように判断します。

  • TAG が <none> のイメージ
    タグが新しいイメージに再利用されており、既に参照されていないイメージです。
  • 使用していないイメージやタグ
    削除済みのコンテナで使用していたイメージなど、使用していないイメージです。タグでバージョンを明示的に指定している場合、古いバージョンのタグが付いたイメージが残っていることもあります。

未使用のDockerデータを一括削除

すべての未使用のコンテナ、ネットワーク、イメージを削除するには次のコマンドを使います。

docker system prune -a

未使用のボリュームも削除するには --volumes オプションを追加します。

docker system prune -a --volumes

個別にDockerイメージを削除

個別にイメージを削除するには次のコマンドを使います。

docker rmi $IMAGE_ID
  • $IMAGE_ID: DockerイメージのID